「のど自慢」はSMAPがOthersideへ行く象徴

9月27日に放送された「SMAPプレゼンツ のど自慢in山田町」
握手したお子さんや、つよぽんの隣に座っていたおばあちゃんがはじけるように笑っていたり
あの中居くんが自ら、歌いながら握手しにいったりと、会場の幸せオーラが伝わってくるようでした。

SMAPにそんなに思い入れのない人もいたでしょうが、ファンとしては
誰であっても「会えてうれしい」と思わせてしまう5人のことがめっちゃ誇らしい気分です。

ほのぼのと「のど自慢」を見ていて、ああ、これがSMAPが進もうと決めた「Otherside」なんじゃないかな?
「会いに来るトップアイドル」という姿に変化していこうとしているのではないかと感じたので
書いていきますね。


国民的アイドルとしてTop of the WorldにいるSMAPは、長い間模範的な「いい子アイドル」としての役割を求められてきました。 
しかし「世界に一つだけの花」以降は暗黒時代…というファンの方もいるくらいです。
「らしさ」を十分に発揮できていたのか、そしてこのまま40代になるのは厳しいのではないか。
正直私も不安な部分がありました。

転機になったのは2011年3月11日。
東日本大地震です。

あの時、通常放送が再開された後スマスマでは
「芸能人である自分たちに、こういう時一体何ができるのか」を必死で自問自答する5人の姿がありました。
その時発売予定だったシングルが「not alone」だったというのも因縁ですよね。

CDデビュー20周年の記念イヤーでしたが、あの時彼らは
「できるだけファンの近くへ」と、大々的にやってもおかしくなかったドームコンサートを
ファンミーティングに切り替え、また多くの避難所を回りました。

芸能界の頂点から「普通の世界」で生きている人のところへ戻る―それが答えだったのかなと。
「のど自慢」への出演は、その最たるものなのではないでしょうか。

6年前、つよぽんの謹慎明けのスマスマで、爆笑問題太田光さんが言っていました。
SMAPは人間らしいところがいい」と。
這い上がっては落ちて、躓いては駆け上がって…っていうところ。
(スパン的にはそろそろ何かあr…げふんごほんやめてください)
欠点ありまくりの泥臭さがSMAPの本来の姿だというのなら、津々浦々の最強素人決定戦たるのど自慢は
新しいホームグラウンドになりそうですよね。

ただし、会いに行ってこんなにも喜んでもらえるのは国民的トップアイドルだから。
世界の頂点で華麗に逆襲してさてと次の世界に行こうか?っていう大人のパワーと余裕だけじゃなくて
「遠いよ、そんなに暇じゃねえよ!」と悪態から始まる中居くんのSMAPブランディングは欠かせないですね笑


もう一つ、書こうか迷ったのですが。
SMAPが「いい子アイドル」から自由に「会いに来るアイドル」に変貌するためには
次の「国民的いい子アイドル」がいなければできなかったと考えたのです。
そう、何かと対立構造に持っていかれちゃう嵐さん。

そもそも「アイドル」って、キラキラした偶像を演じて夢を与える人のことだと私は思っているのですが
まあ、上に書いてきたSMAPさんの本来の姿とはなんとかけ離れていること!笑
でも嵐に次の国民的「いい子アイドル」を任せられるようになったからこそ、ようやっと重い殻を脱いで
好きに歩き回れるようになったのかなーとも思うのですね。
その力とポジションも獲得したし。
(逆に、嵐は大人気の今が、あとで振り返ったら一番しんどい時期かもですね。がんばれ!)

先輩が後輩を引っ張ってきて、後輩が先輩の背中を押す。
この関係と循環がずっと続いていってくれたら、女子の心の平和は常に保たれるんですよ・・・!
ねぇ。誰にかはわからないけど聞いてほしい。笑


ということで、私たちのほうに会いに来てくれるひとに変わっていくのなら
抑えきれない中年アイドルパワーをひっさげて、そのうち私の目の前にも来てくれると信じて待ってる! 笑

あと、自由に、6人目に会いに行けるようになりますように。