草彅作詞「beetle」歌詞:中居・香取と正反対の「夢」のかたち

2015年9月22日放送「スマシプ」にて披露された、「beetle」
予想通りに暴走しまくって中居くん・慎吾くんの苦笑いを浴びていたつよぽん
天然素材の感動で番組を締めくくりました。
おいしいなおい!

その歌詞を見ていて、中居君や慎吾くんが持つ「夢」のイメージと
つよぽんが持つ「夢」のイメージがものすごくかけ離れていて
だからどんだけ迷惑をこうむっても(笑)つよぽんはメンバーに愛されているんだな、
SMAPはここまで長く続いて成立しているんだな、と思いまして。 

まずは「beetle」の歌詞をご覧ください。

「beetle」  作詞・作曲 草彅剛 

いつも僕の隣にいてくれてるbeetle
とっても寂しがり屋な俺たちさ
地球の裏でもどこでも笑ってbeetle
遠くでコッチを見つめておくれよ

僕らの出会いは必然だったの
何で出会ったなんかって考えなくてもイイ! 

僕等の夢はきっと叶うだろ
夢なんて持たなくてイイ!
そんな強がり言うけど
僕等の夢はきっと叶うだろ
空に高く Fly away!

怒ったフリして優しく微笑むbeetle
素直にコッチを振り向いてみてよ
涙も笑顔に変えて笑ってよbeetle
そろそろ機嫌も直して欲しいよ

僕等の光はずっと前から 
何百何千億年と輝き続ける今!

僕等の夢は君に届くだろ
過去なんて未来なんてイイ!
そんな分かったフリして
僕等の夢は君に届くだろ
かざす雲に  Fly away!

beetle Fly beetle Fly Fly away!
beetle Fly beetle Fly Fly away! 

今のつよぽんにとって、SMAPの夢は無条件に信じられるものなんでしょうね。
「夢」に持つイメージも大きくて広がりがあって、明るいイメージです。

なんか「freebird」と似た雰囲気もあるし、歌詞もどストレートなんですが(笑)
子どもが持つ純粋な夢まで戻ってきているようで気持ちがいい。 

一方で、中居・香取の「夢」ってこんなんじゃなかったような…と思ってもう一度確かめてみました。

「CRAZY FIVE」 作詞・作曲 N・マッピー/宮下浩司/宮下昌也

 探してた道しるべは 踏み出した最初の一歩で
無限に広がる期待 あの頃に見た儚い夢を
ちっぽけなこの手のひら それでもギュッと握って
奥歯を噛み締めていた 負けたくない 強い眼差し

(一部抜粋)  
「MONSTERS」 作詞・作曲 Shingo Katori/Tomohisa Yamashita

追いかけて消える夢の影 この世の果てまで Until end of the world 

(一部抜粋)

二人とも儚い…!(笑)
そして悲壮感すら漂うくらい、切実に追い求めるものなんですね。
これはこれで、グループのことを考えている二人らしいしSMAPらしいのです。

でも、たぶん、考えすぎなんですよね。
今回の新曲のインタビューを読んでいても、中居君と慎吾くんが別々の視点で
グループのこれからについてあらゆる角度から検討しているのがよくわかります。
「考える」じゃなくて「検討」です。もう本気のビジネスです。

スマシプ」でも中居君が
「スマスマの楽屋割り、稲垣と剛同じ部屋に戻してもらえないか頼んでみる」
「そこがコミュニケーション、取ろうとしなくても取れてるのがいいんだよ」
って、もう、上司か!(最高だな!)


その考えすぎて煮詰まっちゃう二人にぽーん!とこの曲を聴かせるつよぽん
さっきまで一人熱くなったり、今までもギター出してきたらすべって残念オチにしかならなかった男が。
命綱なしの綱渡りしてると思っていたら、急に救命ネットをばっさと広げられた気分じゃないでしょうか。
私だったら惚れますわ。


「夢」の認識は人それぞれだし、現状によっても変わるし、頻繁に口に出したいものでもないし
どちらも正解でありどちらも正解ではないんだと思うのです。

深刻すぎるほど考え抜く人と何も考えずにぶつかる人がタッグを組んで
国民的な成功がやっと掴める。
これがSMAPという成功組織のバランスなのですよね。 


大人になってからSMAPを社会組織として見て分析しちゃうことが多い…