眠れない夜のことを忘れたくないから
今は2017年1月1日。
想像もしなかった、SMAPがいない世界にわたしはいる。
2016年12月31日、ずっとずっと聴きたくて
でも聴いてしまったら取り戻せないものがあるような気がして
ずっと怖くてたまらなかった、SMAPリーダー・中居正広の声を聞いた。
そこに私が知っている中居正広が、
私が知っているSMAPがいた。
この一年ずっと、そばに行ってただ手を握りたかった、包み込みたかった素顔のSMAPがいた。
まず中居くんが繰り返し言ったのは、「自分が正しいなんて思ってない」「此の期に及んで自分をよく見せようなんて思ってない」
そんなこととっくに知ってることを重ねて言った。
わたしは自分を保つために、ネガティヴな情報が入らないようにTwitterも操作していたから、彼がそこまで言うことが凄い違和感だった。
ただ、私の耳にすら入ってきていたリーダーに向けられた様々な悪意がこの人に刺さっていたことを知った。
次に「やり方を知らないことばかりだった」「毎日デリケートで、それが続くと鈍感になった」と。
ファンが日々動く状況に翻弄されたり、自分の気持ちの持ちかたや行動に不安になったと同じように、
いや比べ物になんかならないくらいに綱渡りの一年だったのだとはっきり思い知らされた。
どうして。
わたしはここが一番嫌なのだ。
どうしてここまで人を幸せにするために人生をかけてきた人たちが、こんな物語を生きないといけないの。
報われてくれ、頼むから。
それから「誰も悪くないんですよ」と言った。
それも知ってる。
誰のことも悪く言いたくない、自分が悪者になって円滑にいくならいくらでもしてくれてよかったけど、と。
それも知ってた。
疲れた声だと、思った。
色んな受け取り方があると思うけど
メンバーだけじゃなく、元マネさんはもちろん事務所も悪くないんだ、と言っているのだと私は受け止めました。
すごいな。
2016年の2月に、わたしは相当の決意で「これからはジュリーさんを応援します」と書きました。
でも8月からは、メリーさんなのか、事務所なのか、さらに深い黒々したものなのかわからないけど、SMAPを追い込んだすべてを憎む気持ちは正直抑えきれなかった。
渦中にあるからこそ言えるのか、それともSMAPのリーダーだから言えるのか。
ていうか悪者がいなくてこの事象が起こるって一体何にぶつかったのあなたたちは。
だけどやっぱり一番拭い去りたかったのは木村拓哉への、香取慎吾へのバッシングなんだろう。これも思いました。
知ってた。
自分も相当叩かれてるくせに、でも「木村が」「香取が」って記事が出るたびに一番傷ついているのは中居正広だって知ってた。
だからだよ。
中居くんが、SMAPがメンバーが傷つくことに一番傷つくから、私は、私たちはたくさん許せないものができてしまった。
でも守りたくて芽生えたこの感情すら、あなたを疲れさせてしまったのでしょうか。
そして、署名、購買運動、新聞メッセージ、25周年イベント、
「全部知ってます。僕の心に届きました」
もう暗号でもなんでもなくはっきり言った。
「普段の僕ならうざいとから重いとか言うんだけど」って、ファンの間で散々予想されてた反応を自ら封じて、受け止めたと言った。
というか初めから最後まで、あの天邪鬼シャイボーイがほんとに裏表なく話してくれていた。
受け取り方によって解釈が変わるとかそんな隙など一ミリもない言葉が並んでいった。
28年間、喋りに命をかけてきた男の全てを使って話していた。
だからこそ、後半10分が。
純粋な「残酷な優しさ」というものを、生まれて初めて浴びた気がした。
エンディングの前に、3ヶ月口にすることもできなかったアルバムの感想。
「これはファンから出されたアルバムだ」ってSMAPの一番のファンから言われて、その人に「ほとんど同じ」って言われたファンの幸福、これだけはすべてのアイドル、アーティストを愛する人に味わってほしい。
公認ヲタクに褒められたんだぜうちら。
「応えられなくて申し訳ない」って謝らせるために投票したんじゃない。
「同じだ」って、たぶんこの一言が聞きたかったんだよ。
「聞けないかと思ったけど、自分の都合で逃げちゃダメだと思ってノンストップで聞いた」これも逃げてくれてよかったよ。
自分を守ってくれてよかったよ。
でも全身使って受け止めてくれたこと、それは本当に、ほんとに、ありがとう。
こちらこそありがとうでいっぱいです。
「さて、エンディングにいきましょう」
ここからの言葉をファンに裏読みせずに受け止めさせるために、初めからど直球ストレートを投げてきたのかなぁ、のんて思って本当に過呼吸起こしかけたぞばかもの!!
どのあたりだったか覚えてないけど、一度だけ明らかに声が詰まって涙声になった。
顔が見えないラジオだから、もしかしたらずっと泣きながら話していたのかもしれない。
「まだ話さなくちゃいけないことはあると思うけど、もう勘弁して」は、SMAPを続けることを勘弁してというよりも
もっと目の前の、これ以上このことについて話すのは辛すぎる耐えられない普通に話せない、これ以上聞かないでくれ、だと思った。
テレビで話せなかったわけは、思っていたよりもっと単純で
顔を晒して話すことが、これだけの荒波を越えてきたSMAPでも不可能なほど辛いからだったのかもしれない。
だって今までテレビで話してくれていたのは、一人抜けてもいなくなっても、SMAPが続いていくための会見や生放送だったから。
ねえ中居くん、
間違いなく最後は泣いていたよね。
私たちと同じ曲をアルバムに入れるあなたが、私たちが一人残らず泣いている同じ時に、清々しい顔でいたなんて思えない。
たった一人で神様に幕引きを任されて、どれだけ悩んだんだろう。
命がけでSMAPを守る、100人なら相手できると言った人がこの番組を終えるために、どれほど葛藤したんだろう。
最後は自分の好きにする、そう言ってやったことが
今も昔も愛おしくてたまらないって声で一人一人の名前を呼んで、
宇宙の果てにいる会えない恋人を呼ぶように叫んで、
命より大事な「SMAP」を叫んで、
そして「じゃーーねーーー、バイバーーーイ!!!」で自分は一緒に私たちを心中したみたいだった。
ひどい、突き放すだけならすぐに嫌いになったり追いかけるかできるのに、一緒に身投げされたら置いてはいけない。
中居正広は見事にSMAPからファンを引き剥がして、そしてメンバーからは離れられなくした。
「メンバーは最後まで踏ん張ったから、来年はそっとしておいて」なんて方法までご丁寧に解説して。あんたはどこまで母親だよ。
あの叫びは、メンバーへのお守りだ。
ここまで書いてきて矛盾するような気もするけど
公式に言われたからと言って、わたしがSMAPを諦めたのかというと、また違う。
だって「来年がわからない」と誰もが口を揃えていて、誰もが受け入れきれてなくて、SMAPが迷子になりそうに見えるから。
ユーミンの「守ってあげたい」で
なぜ全員があんな顔をしたのか、やっと確信が持てたから。
まだ私も気持ちがまとまってないけど、とにかく来年はそばにいる。
きっとまだまだ続く報道合戦の防波堤にでもなりたい。
個人広告なんでできなくて
まわりに署名を頼めなくて
お花も微々たる協力しかできなかったように
その方法にまた迷い続ける毎日なんだろうけど、
そっとしといてやれとか本人が決めたことだとか、外野が何万回言うよりも
どうか幸せになってくれって、誰よりファンが思ってる。
吾郎さんに包み込むように宥められ、
木村くんに変わらなくていいと言われ
中居くんに刺し違えられた2016年が終わった。
変わらず見事な連携でした。
そして2017年のはじまりがしんつよなのも、神様の意思なんだろう。
嘘がつけないのに詐欺師になる自担が「みんなの年明けが良いものであることを祈ってる」と言ったのだから
きっといつも通り平和なしんつよの世界が、夜空ノムコウには待っている。
リーダーのお望み通り、ずっとそばにいてやりますわ。
傷が癒えて、もう一度苦しくても拳を上げようと思える日まで。
やっぱりわたしが憧れる人はSMAPだから。
乱文長文失礼しました。
まだ落ち着かない中でのこととお許しください。また受け止めたかたも変わるかもしれない。わからない。
それから、紅白司会の相葉くんの心配をしていたと書き残しておきます。