ただ前を向いた先に未来があるなら

悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい。

頭の中をその言葉だけが駆け巡って、なかなか眠れなかった。

 

ファンとは何なのか、この騒動が起きてから考えていた。

SMAPが好きで、嬉しいことがあったらSMAPの歌で盛り上がりたくなって

困ったこと、悲しいこと、どうしようもなくなった時にSMAPのバラエティで笑って元気になって

頑張りたいときにSMAPのこれまでと、今に負けていられない、胸を張って「ファンです」といつでも言えるように、という思いがどこかで原動力になっていた。

 

アイドルは企業の商品だ(自分でも不快に思う単語だけれどご容赦下さい)。

商品マーケティングの現場でも「顧客のファン化」という言葉がよく使われる。

企業のブランドや商品に、その「モノ」以上の価値を見て、1度ならず何度も購入しリピーターになる人のこと。ファン化すると商品への愛情を周囲にも口コミマーケティングをしてくれるので、結果的に企業の宣伝投資が低く抑えられるというもの。

アイドルに対する疑似恋愛的な感情と、アイドルを肯定し応援し、ファンがまたファンを連れてくる。この定義と一つも変わらない。

 

ならば今回SMAPファンはビジネスにおける「ファン」のセオリー通りのことをしたはずだ。SMAPではない人が得をするだけだ、そんな批判を耳にしながらも、企業と商品と顧客、3者が最も幸せな方法で商品を肯定した。

 

SMAP5人の後ろにいた誰かは、そのファンの想いを人質としてメンバーに刃を向けた。

私にとって、それが昨日の生放送の全てだった。

 

SMAPは、私にとって人生の先輩として目標になる人で、尊敬する人。

その人を助けたくて葉書を出し、CDショップへ行ったことは正しかったと思っている。「消費者」として、忌み嫌う前に愛するやり方ができたと今でも言える。

 

本当は何があったのかなんて知らないけれど、消費者が示した善意を使って商品を貶めるなんて、普通の経営ではまず考えられない。

あの黒いカーテンの向こう側に、隠れているものは何なんだ。

 

「解散しない」という言葉はなかったけれど、報道が出てからも、根拠なく確信していることがいくつかある。

どんな方法を取っても5人でいることを、SMAPは止めないだろうということ。

中居正広木村拓哉が決別なんてしないということ。

 

一方で、どんな気持ちで「愛が止まるまでは」を12月25日のミュージックステーションで歌っていたんだろうということ。

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「ただ前だけを向いて進んでいきます」

この一言で連想したのは、「Gift of SMAP」の最後に収録されていた「前へ!」だった。

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開けた大地に大きな羽根を広げて飛び出していく姿が、自由で強い推進力を持つSMAPにぴったりの曲。

私は、そのSMAPに会いたい。彼らがなりたいSMAPにならせてあげたい。

 

だから、いろんなしがらみをはねのけてきたきたSMAPが、今一番大きな枷を外そうともがいているための解散騒動であり、中継だったなら、どんなに悔しくても受け入れたい。

SMAPとファンの悔しさをチャンスに変えよう。

 

 

どん底のメンバーの顔が、笑顔に変わらなかったことなんて今まで一度もなかったんだから。